令和7年3月21日(金曜日)に国の文化審議会が開催され、笹祝酒造内の以下3件の建造物を登録有形文化財に登録するよう答申されました。登録は答申後に行われる官報告示をもって正式決定となります。
笹祝は明治32年に酒造免許を受けてから新潟市西蒲区の地で125年続く日本酒の製造所です。人々の生活が変わりゆく中で、これからの日本酒蔵としてのあるべき姿は、ただお酒の製造工場としてだけでなく、地域の歴史や文化を保護し次世代に残していく拠点になることだと考えています。
今後は日本酒や麹に関する体験を交えて、より笹祝酒造の建屋を開放し皆様に楽しんでいただく機会をつくっていきたいです
笹祝酒造 六代目 笹口亮介
目次
笹口家住宅主屋

北国街道沿いに位置する酒造家の主屋。南面する東西棟の木造二階建、入母屋造桟瓦葺。各階は西側に座敷を二列並べ、オモテ、ナカ、ウラの廊下を通す。外観重厚で内部は上質な座敷を連ね、アールデコ調の洋間も備える。街道に面した大型で良質な近代和風住宅。
笹祝酒造 事務所棟

主屋の北隣で、街道に無い面して建つ事務所棟。木造二階建桟瓦葺で通り沿いに大きな切妻と半切妻の妻面を見せて下屋を付す。一階に広い店舗、検査室、事務所質を配し、コ字形平面を呈する二階は座敷を並べ杜氏部屋などにする。酒造場の雄大な表構えをつくる。
笹祝酒造 煉瓦煙突

事務所棟の東方に立つ高さ約一二メートルの煉瓦造の煙突。六角形平面の躯体をイギリス積みとし、上部の径を逓減させる。下部に迫出しを設けて雁木を付し、頂部にも蛇腹を一段設けてアクセントとする。酒造場の特徴をよく示し、地域のランドマークとなる煙突。
新潟県 登録有形文化財(建造物)に関する答申が出されました
2025年3月21日更新
https://www.pref.niigata.lg.jp/site/bunka/tourokutoushin250321.html