発売開始】
笹祝の人気酒「笹印低精白コシヒカリ生酛 純米無濾過生原酒(通称コシヒカリきもと)」が今年も用意できました。順次酒販店様への発送を開始いたします。2023年の秋に収穫されたコシヒカリでお酒を仕込み、2024年の3月に絞ったばかりの若いお酒です(BY=Brewry Year )。こちらのお酒は生酛(きもと)仕込みと呼ばれる古典製法で仕込んだ特製の純米酒です。
海のコシヒカリ
こちらのお米は全量 新潟市西蒲区のちょっと特別なコシヒカリを使用しています。なにが特別かというと、コシヒカリの稲を育てる為に日本海の海藻を田んぼに漉き込んでいるという事です。お米を育てているのは西蒲区岩室の農家 山田哲也さん。山田さんは毎年冬になると日本海の海岸清掃の活動を行い、その傍らで海藻集めを行っています。
集めた海藻は春まで乾燥させ、田植えのシーズン前に圃場(田んぼの事)の中に漉き込んでいきます。海藻から得られるミネラルや窒素分を、コシヒカリの生育に活かす独自の米作りを行っているのです。かれこれ8年もこの農法を続けている山田さんの圃場は、隣の田んぼと見比べると異様なオーラを放っています。
山田さんの育てるコシヒカリは大変食味が良く、初めて食べた人はそのツヤや柔らかさと甘味に驚いてリピートする程の逸品です。
まず米があって、そこから日本酒を造った
僕は初めてこのコシヒカリを口にして、実際に山田さんに会い米作りのお話を伺ってから『どうにかしてこの特別なコシヒカリで日本酒を造りたい』と考えるようになりました。もちろん「食べて美味しいお米=お酒にして美味しいお米」というわけではありませんが、絶対に自分の中でやらなければならない事だと信じ切っていました。そんなパワーを秘めたお米です。
いつもの笹祝では初めに目指したいお酒のコンセプトや味わいがあって、その次にどんなお米を使うかどんな製法で仕込むのか遡って考えるのですが、このお酒だけは別です。まずは山田さんのお米がありました。可能であればこのお酒を飲んだ人に、このお酒の元になったお米を食べてもらいたいという願いもあります。
※ご興味頂ける方はお繋ぎしますので笹祝までご連絡ください
最新の無濾過生原酒!今年は「すぐおいしい、すごくおいしい酒」がテーマ
笹印低精白生酛純米無濾過酒は「火入れバージョン(定番 茶色瓶)」と「生原酒バージョン(限定 緑色瓶)」の2種類あります。今回4月末からリリースを開始したのは「生原酒バージョン」です。今年のテーマに掲げたのは『すぐおいしい、すごくおいしい酒』です。
今回は長くなるため「生酛(きもと)」や「低精白」の説明を省いています。ちょっと古いブログですが、それぞれの用語についてはこちらをどうぞ→ https://sasaiwaishuzo.blogspot.com/2021/07/blog-post_27.html
例年このお酒は笹祝の酒製造の頭(かしら)である大野の担当タンクとなっており、社長(僕)と相談しながら目指す酒質を決めています。昨年のお酒(2022BY)では「今まで経験したことのないくらい辛口のお酒」を仕込みました。これがタフでタフで、ようやく飲みこなせそうな味わいになってきたと思ったらもう生原酒720mlの在庫は完売していました(笑)。一升瓶はまだあるので体験したい方は是非ともお問い合わせください。
今季(2023BY)は『生酛というお酒を飲んだことが無い人でも飲みやすく、いますぐ飲んで美味しくて、でも深みがある味わい』という方向を目指しました。具体的に言うと、たとえばこのお酒は生原酒というジャンルのお酒であり、一般の生原酒はアルコール度数は17~18度くらいの強い酒である事が多いのですが、こちらのお酒はアルコール度数15%の原酒です。生原酒らしい瑞々しさはそのままに、なんとも優しく体の中に落ちてくるような、また生酒ですが常温やお燗酒でも柔らかく飲めるような酒を目指しています。
醸造担当者 大野コメント
異常な暑さで稲作はとても難しかったと思われますが、2023BYも山田さんの美味しいコシヒカリでお酒を造ることができました。今年はコシヒカリでお酒をつくること、飲みやすさとは何かについて考えました。常温でそのまま美味しい、わかりやすく美味しいところを狙って作りました。食卓にずっと置いて楽しめるお酒です。お米の旨味、味わいを感じて貰えたらと思います。推奨飲用温度:5~55℃
毎年本当に気合を入れているお酒です。特に生原酒は数量僅少なので、是非とも味わっていただければ幸いです!
笹祝酒造六代目 笹口亮介
商品名:笹印低精白コシヒカリ生酛純米無濾過生原酒
価格と容量:1800ml3520円(込) 720ml1870円
アルコール度数:15%(原酒)
酒米:コシヒカリ(新潟市西蒲区 山田哲也)
日本酒度:+6.0
酸度:2.1 アミノ酸度:1.3
推奨飲用温度:5~55℃
特筆事項:米、水、酵母、コウジカビ以外の一切の添加物を不使用